これは大学生の友人が今年提出した卒論です。
了解を得て載せました。
へーーーって感じですよ!!
ではまいります。
"世界中のある見知らぬ二人は、たかだか平均6人の知人を介して繋がる。"
社会心理学者のスタンレー・ミルグラムの行った実験がキッカケとなる。
実験内容
ボストンとブラスカ州オマハに住む数百人の人々を任意に選び、手紙を書いた。
この手紙をターゲット(マサチューセッツ州シャロンに住む株式仲買人で
ボストンで働いていた)に送って欲しいというもの。
しかし、あるルールが付いていた。
ルール
・手紙を受け取った人は、
ファーストネームで呼び合うような相手(親友)にしか手紙を送ってはならない。
(もちろん、ターゲットを知っていれば直接渡していい)
・何人でもターゲットに近いと思う知人に手紙を送る
というルールの下、実験が行われた。
そして、ターゲットに着くまでに何ステップで届くかという事を調べた。
たいていの人はこのステップは
数百ステップくらいかかるだろうと予想した。
しかし
結果は6ステップくらいで届いたのだ。
この事から、
私とエリック・クラプトンは知人の知人の知人の知人の知人の知人で繋がるのだ。
ネットワークといって思い浮かべるものとして、
例えば、
・ PCとケーブルで繋がれたインターネット
・ 電柱と電線で繋がれた電線網
・ 駅と線路で繋がれた線路網
・ 空港と航路で繋がれた空路網
・ 神経細胞と神経線維で繋がれた神経回路網
・ 人と「出会い」で繋がれた知人関係
などがある。
このネットワークというものは複雑に絡み合っている。
しかし、上記実験をキッカケにその複雑なネットワークというものの形、特徴を
探ろうという事で研究されたのが、ネットワークに関する研究である。
そして、その一つの特徴として、
上記実験の結果が示す平均6ステップで繋がるというものがある。
この事をスモールワールドという。
このスモールワールドになるには
図の真ん中にあるように遠くと繋がるものが2,3本あるような状態になっているということである。
またもう一つの特徴として
そのネットワーク(電柱を「点」、電線を「線」とする)を
構成する「線」を「点」がいくつ持っているかという
「繋がっている」数にある特徴を持ったばらつきが見られる。
例えば、線路でいうと、大阪駅に繋がっている線路の数は多いが草津駅は少ない。
でも、大阪駅くらい多い線路の繋がりを持っている駅は少ないけど、
草津駅のように繋がりが少ない駅は全国いくらでもある。
知人関係でいうと、知り合いがめっちゃ多い人と少ない人と存在する。
でも、知人をめっちゃいっぱい持てる人(有名人)の人数は少ないが、
知人が少ない人(一般人)の数はいっぱい存在する。
このようなバラツキの特徴をスケールフリーという。 |